背面パネルにAppleロゴを使わない理由

Appleは単なるパソコンや携帯のメーカーではありません。そのブランド力は非常に強く、そのロゴは持つ人に他のメーカーの比でない満足感を与えます。iPhoneのケースでも、Appleのリンゴマークが見えるよう窓がついたものがあるくらいです。

このリンゴマークの描かれた背面のガラスパネルを割ってしまうともちろん張り替え修理になりますが、当店のような非正規ショップではAppleのロゴの付いたパネルは扱えません。それはリンゴマークやiPhoneというロゴが商標権で守られているからであり、法に触れなければ当店でも修理に使いたいぐらいです。

当店はAppleの信奉者だからiPhoneの修理をしているわけではありませんが、iPhoneに食べさせてもらっている身であり、Appleの権利を尊重しなければならないと思っています。なので、当店で仕入れる互換品は背面パネルだけでなく、どの部品にもリンゴマークは入っていません(正規の部品では、小さくリンゴマークが入っているものが多いのです)。ただし、余ったiPhoneから正規の部品を取り出す場合はまごうことなき正規品ですからリンゴマークが入っていても法に触れません。背面パネルも、たまたま運よくお客様の希望する正規品を中古で持っていれば使えるのですが、その可能性は非常に低いです。

お客様に正規品でないことを説明すればリンゴマークが入っていてもいいと強弁するショップもあるようですが、ロゴのある他社製の背面パネルというのはれっきとした偽造品であり、逮捕されていないのはAppleがまだ訴えていないだけです。過去には逮捕者も出ていますし、梨のロゴさえ訴えるくらい、Appleは自分が育ててきた商標を大事にしています。それを尊重しないショップにあなたのiPhoneを任せるべきではないと思います。たとえ捕まらなくても、法を尊重しない、商売させてもらっている会社を尊重しないショップが、あなたを尊重するはずがないからです。