iPhoneの背面ガラス割れの修理について

iPhoneの画面が割れた場合、画面ごと新しいものに交換しますが、これは30~40分くらいで完了いたします。ところが背面ガラス(バックガラス)の割れについては、同じような損傷でありながら、そのように早い修理はできません。また、法律の関係上、修理後リンゴマークやiPhoneの文字がなくなります。

iPhoneのバックガラスはバックのフレームに取り付けられており、これを交換するにはフレームごと換える、もしくはフレームからガラスを剥がし、ガラスだけ新しいものを取り付けるといった方法があります。

前者はタイミングよく買取した同機種があればそこからフレームを流用することができますが、基板から何からすべて元のiPhoneから取り外し、新しいフレームに組み立て直す必要があります。きちんと組み直せば普通に動くのですが、機能に関係ない部分を直すために部品を全分解するのは、少しリスクが高いかなと思います。また、部品の仕入れの問題もあります。

後者は割れたガラスをフレームから剥がすのですが、これは美術用ナイフやヘラを使って懸命にガラスを削り取る力業です。レーザーで剥がす機械もあるのですが、これを買うのは何のために店舗を経営してるのかわからないくらい高価ですので、手作業で行います。

先日XSとSE(第2世代)のバックガラスの修理が立て続けにありました。XS(や他のX系)は比較的ガラスが剥がれやすいのですが、SEは白い塗料が接着剤の役目も担っているのか、本当に可能なのかと思うくらい剥がしにくく、何度もあきらめかけました。日をまたいで4時間くらいかけて剥がし切り、新しいパネルを貼りお渡しできましたが…

これからは、すべて自分で行うと最初から決めず、レーザー修理機を持つ店舗での代行修理も視野に入れています。私の目的はお客様に満足していただくことであり、作業自体ではありませんので、お客様の携帯を傷つけたり壊したりするリスクの低い方法を取りたいと常に考えています。代行修理の場合は数日のお預かりとなりますし、当店の儲けはありません。お品物を見てご提案させていただきますので、その際はご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。